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2008年12月 アーカイブ

2008年12月09日

ブルーベリーのパワー

 ブルーベリーは目によい食品といわれ、いろいろなサプリメントが販売されています。それでは、ブルーベリーのどんなところが目によいのでしょうか。ブルーベリーはツツジ科の植物で、北米が原産の薬用果樹です。実は甘酸っぱく、食用として用いられてきました。生食できるほか、ジャムやシロップの材料として使ったり、パイや菓子などに使われ、砂糖との合性も抜群です。
このブルーベリーの中に含まれている重要な物質の中に、アントシアニンという成分があります。これはブルーベリーのほかにもイチゴ類によく含まれています。ほかにも、黒豆の皮の部分や紫芋の皮の部分、赤ワインや、赤いシソの葉にも含まれています。どれも同じように濃い褐色が特徴です。
 アントシアニンは目の網膜の物質を再合成するロドプシンの働きをよくするので、眼精疲労や視力回復に効果的に作用するといわれています。ポリフェノールも多く含まれ、抗酸化作用があるのでがんや動脈硬化の予防をすることができるといわれています。
 目がしょぼしょぼしたりちかちかしたりするときには効果を発揮してくれますので、目を酷使する仕事や生活習慣の人にとっては恵みのフルーツとも言えるでしょう。
 サプリメントの錠剤やカプセル、飲料なども多く出回っています。好みのものを選んで愛用するとよいでしょう。しかし妄信は禁物。科学的に立証されている治療法などと違ってあくまでも民間療法の一つだととらえ、規則正しい生活・食習慣の補助として使っていきましょう。

コラーゲンは目にもいい?

 コラーゲンというと、皮膚の組織に存在する物質で、もっぱら美肌によいとされていますが、目にとっても大切な物質だといわれています。なにしろコラーゲンは人間の体内のたんぱく質の中の3割を占める割合で存在する物質なのです。目の中の角膜や網膜はコラーゲンからなっています。これが目にいいといわれるゆえんです。カメラのフィルムにもコラーゲンが使われているそうです。
しかもコラーゲンは成人になってからは新しく増産されることはなく、どんどん減り続けていくため、食物を摂取することで積極的に補っていく必要があると考えられます。コラーゲンを多く含む食品は、動植物の骨や皮から作られるゼラチン、ゼリー、牛筋、ふかひれ、軟骨揚げなどの動物由来の食品が代表的です。こういった食品を多く摂取することで目や肌によいといわれていますが、実はコラーゲンなどのたんぱく質を経口摂取したときに、またからだの中でコラーゲンが精製されるかはまだはっきりと実証されたわけではありません。ですから、妄信的にこれらの食品をとり続けることが果たしていいかどうかはわからないのです。逆に栄養が偏りすぎてしまうということにもなりかねません。
大事なことは、体内の良質なたんぱく質が自らの力でいきいきと働くようなからだの環境を作ることです。バランスの取れた食事や基本的な習慣をこころがけていきましょう。それとともに、目を酷使しがちな現代の環境を見直して健康な目とからだを手に入れたいものです。

疲れ目に効くツボ

現代人の生活には目を酷使するシーンが盛りだくさん。エアコンによる室内の乾燥や、パソコンモニタ、携帯電話の画面など、昔にはなかったツールにより、目が疲れやすくなっている環境があります。
しかしこれらの道具も生活になくてはならないものなので、うまく付き合い、目の疲れを上手に解消していかなくてはなりません。ドライアイなども一時的なものですぐに直ると思われがちですが、ほうっておくと深刻な眼病につながることもあります。疲れを感じたら早めにセルフケアすることが大切です。
 自分でできる目の疲れ解消法に、ツボの刺激があります。顔には、疲れ目や視力回復に聴くといわれているツボがあります。主に、目の周りの、骨格で言うと、骸骨の目のくぼみ辺りの、骨に沿って点在しています。眉毛の内側、眉毛の中央、眉毛の付け根、それから目頭と花の付け根の部分がそうです。また、眼球の真下、眼球のずっと上の生え際付近もツボに当たります。ドライアイや充血によく効くポイントです。どのツボも10回くらい中指の先の骨で押すようにして刺激します。
 顔だけでなく、指にもいいツボがあります。人差し指のつめの生え際、親指のつめの生え際、小指のつめの生え際と外側、また、手の甲側の第一関節中央などがそうです。顔や指などは手が届きやすい部位ですので気軽にセルフケアができます。TVを見ながら、お茶を飲みながら、リラックスタイムの習慣にしてみてはいかがでしょうか。

目の疲れを予防するために

 目の疲れは、現代人とは切っても切れない縁であり、ほうっておくと眼病や不快な症状に悩まされ続けることになるやっかいものでもあります。そこで、目の疲れを招かないような生活習慣を身につけることが大切になってきます。その方法について考えてみましょう。
 まずはパソコンのモニタ環境です。オフィスワークには欠かせないパソコンですが、遊びならセーブもできますが仕事となると一定時間のお付き合いは必ずついて回るものです。適度な休憩はもちろん、PCモニタをブラウン管から液晶モニタに変えることや、明るさの調整が有効です。
 一般に、パソコンショップや新しいパソコンの画面の明るさの設定はその見た目のよさから最大限に設定されていることが多いようです。その明るさは250から350cd/m2カンデラであり、一般的なオフィスや作業はもう少し低い中程度の明るさ、100から150 cd/m2カンデラなのだそうです。つまりは30パーセントほど輝度を落とせばいいということですね。
 また、PC作業中は瞬きの回数が減ってしまいますので、意識して瞬きをするようにしたり、医師や薬剤師の薦めるドライアイ専用の目薬を常用する、ホットタオルでアイパックをする習慣をつけるなど、こまめな習慣を身につけることが大切でしょう。ほかにも、バランスの取れた食生活や規則的な生活習慣など、目の疲れとは関係ないようなことも、意外とかかわりを持っているものです。からだに優しい生活を心がけるようにしたいものです。

手軽にできる視力回復

  PCの使用や長時間の読書で目が疲れたときに、目がかすんで見えたり、視力が低下しているなと感じたことはありませんか?こんなときは、目の周辺の血行が悪くなっています。ここでは、手軽に自分でできる視力回復法を紹介しましょう。まずは、目を温める熱パックをおすすめします。蒸しタオルなどを使います。また、疲れ目の場合は逆に冷やして刺激することも効果があります。ほかにも目を閉じたりあけたり、左右上下に動かす簡単なエクササイズや、目の周辺の骨にそって指でマッサージをするつぼ刺激もいいです。
 目によいとされる食べ物を積極的にとることも大切です。目の粘膜を保持しているビタミンA,目の老化防止にビタミンCが有効です。これらはビタミンEと一緒にとると効果的です。また、疲労回復や粘膜保護にはビタミンB1,B2が有効です。これらのビタミンを多く含む食品には、うなぎ、レバー、貝のカキ、イチゴ、パセリ、ピーマン、ほうれんそう、みかん、かぼちゃ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ハマチなどのものがあります。ほかに、視力回復にはブルーベリーや黒豆なども有効であることが有名です。しかしせっかくこのような栄養食品を摂取してもカルシウムが不足していたり、白砂糖をとりすぎていると効果がないようです。これらいろいろな食品をバランスよくとることが大切なのです。つまり、からだの疲労回復や健康を保つ食べ物が目にもよいのですね。食生活が偏っているならこの機会に見直していきたいものです。

レーシックとは

 視力低下が問題になったとき、視力の矯正方法としては、これまではメガネかコンタクトレンズによるものが主流でしたが、最近では、これにレーザー治療法であるレーシックというものが一般的になりつつあります。レーザーというとすこし怖い気がしますが、安全で簡単、即効性のある治療法と評判で、裸眼視力の必要なスポーツ選手や見かけ上必要性のある芸能人などがよく行う治療法であり、有名になってきているといえるでしょう。日本では2000年に厚生省が認可して歴史も浅いのですが、アメリカではすでに一般的な治療法です。
 手術の内容は、レーザー照射により、角膜の表面を薄く削って、中の角膜の一部を蒸散させて、はじめに削った角膜でまたフタをするというもので、角膜の厚さを調整することで見え方を変えるものであり、近視や、乱視の矯正が可能です。手術は健康保険の適用外で自己負担ですが、加入している生命保険により手術費が負担される場合も多いということです。手術費用は自由診療なので医療機関によってまちまちですので、サービスや価格の検討が必要です。
 18歳未満では、近視などの視力低下が進行中の場合もあるので手術ができません。また、パイロットは手術による矯正は資格の上で認められません。検査により、角膜がもともと薄い人や合併症のある人なども受けられませんので、誰にでもできる矯正手術ではありませんので、あらかじめ、専門家による診断や検査により、検討することが大切です。

レーシック手術のデメリット

めがね、コンタクトレンズにつづく第3の視力矯正方法として一般的になってきたレーシックですが、まだまだ一般には知られていないこともあります。安全で簡単、即効性のあるレーシックという両方について、デメリットをよく知ることも大切でしょう。
 まず、レーシックはレーザー照射による手術です。日本で認可されてからの実績はまだ10年未満であり、日本人患者の累積データは比較的少ない状況です。また、長期にわたる観察データがなく、今後起こりうる確率の高い眼病などの指摘がされていないことが問題であるといえるでしょう。
 また、手術で角膜にのこる小さな傷があります。これは目で見てわかるようなものではありませんので問題はなさそうですが、傷によってわずかに光線がかく乱されるので、網膜像のコントラストが低くなることがあります。たとえば、白地に黒い文が書いてあった場合に、黒が薄墨のようなグレーに見えてしまうような障害が起こる確率があるということです。これは一時的だったり、継続的に出現したり、個人差があるようです。また、ドライアイになりやすい、眼圧が低くなる、という報告もあります。また、角膜を削りすぎて遠視になると修正が困難になります。
 そして、レーシックによる手術は角膜の中心部のみの手術なので、夜間に瞳孔が開いた場合にものが2重に見えるという障害が起こる可能性もあります。
 また、削って上にのせた角膜は、自然と硬くなり目に定着していくはずですが、まれにずれを起こすこともあるようです。
 このように、レーシックにもいろいろなリスクがあります。いろいろなデメリットや合併症について、事前によく説明を受け、アフターケアをしてくれそうな機関と相談することが大切であるといえるでしょう

レーシック手術のリスク

簡単で安全、成功率も高いレーシックによる視力矯正手術ですが、やはりリスクについてはよく知り、考えておくべきでしょう。ここでは、手術後の症状におけるリスクを見ていきたいと思います。
 手術は簡単に終わりますが、手術後の生活には若干の制限が加わります。視力が回復し、新しい見え方に自分自身がなれるのに2,3日は要します。よって、自動車の運転はドクターストップがかかると思ってください。それから、削って上に乗せた角膜が定着するまでは、激しいスポーツは避けます。たとえば、球技や水泳、格闘技などは1ヶ月は控えるように言われることが多いでしょう。また、洗顔や化粧など、顔周りのケアにも一定期間の制限がされることでしょう。
 ほとんどの人は手術後、1.0以上の視力を回復するといわれていますが、中にはそこまでいたらない場合もあります。また、時間を経て近視に戻ってしまう確率も、2,3パーセントはあるそうです。ただ、その場合も、手術前の状態まで戻ることはないといわれています。思ったように回復しなかった場合、再手術の検討をしなくてはいけないのも大きなリスクです。
 また、1パーセントという少ない確立ではありますが、手術後の合併症として、視界がぼやけたり、回復に時間がかかったり、角膜下に出血がおこる場合もあります。ほとんどは一時的なもので1,2週間で治りますが述語の諸症状も、適切なケアがあれば安心で、失明にいたるようなケースは見られないようですが、このようなリスクをきちんと理解し、対処できるような心構えをしておくことが大切でしょう

レーシック手術で安心な眼科の選び方

 すばらしい手術の実績と安全性を誇るレーシックですが、リスクやデメリットも少々は覚悟しておかなくてはなりません。ここでは、失敗しないレーシックの眼科選びを考えていきたいと思います。
 まずは、レーシック手術の概要説明について、一般の人にもわかりやすいような説明がされているか、専門用語は平易に、図解やページを割いた説明を納得のいくまでしてくれるか、質問にわかりやすく答えてくれるのか、という基本的なことから、手術のデメリットやリスク、合併症の危険についてもあらかじめ説明されるかということが重要な判断のポイントです。また、手術の実績や奨励数が豊富かどうか、これらのことを、複数のクリニックに問い合わせ、信頼できる機関を見つける努力をしたいものです。
 自由診療ですので診療報酬・手術費用は機関によってまちまちです。しかし、料金だけを見比べて選ぶのはやめておきましょう。アメリカのFDAという、日本で言うと厚生労働省のような機関は、自己責任においてしっかりとしたクリニックにかかるよう警告しています。その啓発によると、
「単に費用のみで選ばない」「はじめにかかった病院だけで決めない」「その後の生涯にわたり影響を及ぼすということを忘れてはいけない」という点を強調しています。
 実際のドクターや看護士とかかわることでも、その医療機関がどういう雰囲気や方針なのかうかがい知ることができます。信頼が置けて、十分なインフォームドコンセントを得られるか、事前にじっくりと検討することが何よりも大切であるといえるでしょう。

レーシック手術の費用

レーシック手術にかかる費用は、今のところ、自由診療のため、医療機関によりまちまちです。自分の責任において、よりよい診療を受けるためにクリニックを選んでいくことが大切ですが、(アメリカのFDAという、日本で言うと厚生労働省のような機関は、クリニック選びを価格のみでするべきではないと警告しています。)一般に検査費用は数千円、手術費用は両目を手術して20万円から50万円と大きくはばがあるようです。健康保険の適用外なので、自己負担になります。しかし、以前から生命保険に加入している人なら、手術費用が保険金の適用を受ける場合があるので問い合わせてみるべきでしょう。 (ただし、これから保険に入る人は適用外の方向にあるようですので保険加入のタイミングにある人はその点もチェックしておきましょう)
一口に料金といっても、さまざまです。近頃では競争が激化しているのでサービスの少しでもよいところを選ぶとよいでしょう。紹介者があれば割り引かれる、学生や、家族割引がある、遠方からの手術来院のための交通費の補助など、さまざまです。また、手術費が見た目高いように思えても、術前、述後の検査費用が入っている場合や、再手術費が一定期間、あるいは生涯にわたって保障されている場合もありますのでよく比較検討しましょう。
また、健康保険、生命保険ともに費用が補填されなかった場合でも、10万円以上の自己負担を目安に、年末の医療費控除のときに、所得税の還付が受けられる場合がありますので担当の税務署に問い合わせてみましょう。

レーシック手術のアフターケア

 レーシックによる視力矯正手術は、成功率が高いといえますが、失敗や合併症の危険もごくまれにあるということです。その場合も失明にまでいたるということはありませんが、再手術をしなくてはならない場合もでてきますので、できるだけリスクを避けたいものです。しかし合併症はもしおこったとしても適切な方法で対処すればきちんと直るものであり、それは手術のリスクとしてきちんと向き合っていくべきものであるともいえます。ですから、そのような場合でも信頼できるクリニックにかかることが大切であるといえるでしょう。手術をうけるまでは親切で、アフターケアのうすいクリニックはさけましょう。
 手術後の定期的な診断やアフターサポートがどうなっているのか、事前に見極めておくことが大切です。再手術の費用を一部、一定期間、あるいは全額、一生涯にわたって保障してくれるクリニックは、報酬が少々高いかもしれませんが、安心かもしれません。ぎゃくに、不安で、患者さんを囲い込んでいるのかもしれません。そのあたりを見極めるために、時間や労力を惜しまないようにしましょう。いろいろな情報を集め、よく検討したうえで信頼できるクリニックを選ぶことが肝心です。

視力回復トレーニング

 ドイツ人学者、W.ルーは、「ルーの3原則」というルールを提唱しています。その3原則とは、、人間のからだの正しい機能について、「使わなければ退化する」「使いすぎたら破壊する」「適度に使えば発達する」というものです。この原則に照らし合わせて、視力回復を考えると、目の筋肉と、見る力を鍛えることにより、正常な視力をとりもどすことができるということが考えられます。ここでは自分でできる簡単なトレーニングをいくつか紹介します。
 まずは、「遠近トレーニング」です。鉛筆や棒などを目の前50センチくらいに近づけ、その点と、遠方の景色を交互に眺めます。腹式呼吸をしながら、すうときは近くを、はくときは遠くをみるようにします。20セット程度繰り返します。
 「眼球トレーニング」は上下・斜め・左右・円などに眼球を自由に動かす簡単なトレーニング法です。
「明暗トレーニング」は、蛍光灯スタンドを照らして、目を閉じた状態で十分に明るさを感じ、次に、手で目をおおい、まっくらにすることを5秒ずつ繰り返します。これを10セットくりかえします。
「調整トレーニング」は果物や花などの複雑な形の静物を焦点距離ぎりぎりのところに配置し(ぼやけ始める手前の距離)形を目でなぞるようにゆっくりと眺めていきます。目を細めることのないように3分くらい集中して見ます。
 このように、自分でできる簡単なトレーニングが多くありますので少しづつ毎日繰り返して行うとよいでしょう。早い人で数日後には効果が表れます。

視力回復 マジック・アイ

視力回復方法のひとつに、見るだけで目がよくなる「マジック・アイ」あるいは「マジカル・アイ」というものがあります。CG合成されたイラストレーションや、配置をすこしずらした2枚の写真を立体視するという方法がとられます。視力トレーニングの絵本として人気を博し、今では、ネット上でもさまざまなグラフィックを見ることができ、自分で作成することも簡単にできるそうです。
その手法はステレオグラムともいい、目の焦点を意識的に前後にずらしてあわせ、2次元のものを3次元に見ることができるのです。 これは、平行法と交差法という、立体視を行うことで、凝り固まった目の筋肉をほぐし、目の機能の柔軟性を高めるものです。平行法は右目で右のもの、左目で左のものをみる、交差法は右目で左のもの、左目で右のものをみる方法です。このような見方を行うことで、両目のチームワークがよくなり、焦点をあわせるスキルが向上するのです。ただ、目を普段とはちがう特殊な使い方をするので目に悪いのではないかという不安の声もよく聞かれますが、むしろ調整ができてよいのだとか。また、視力回復の可能性がおおいに期待でき、リスクが少ない点がとても評判を呼んでいます。
子どもの斜視や弱視の訓練にも使われている方法であり、安心です。近視や卵子でメガネ・コンタクトレンズの使用をしている人でも、裸眼でトレーニングを行うことができるそうですので、気軽に遊ぶ気持ちで取り組んでみることをお勧めしたいと思います。

視力低下の原因

 昔と比べて、視力低下に悩んでいる人が多いと聞きます。平成18年度の文部科学省における学校保健調査によると、視力が1.0未満の子どもの割合が、幼稚園児で4人に一人、小学生で3人に一人、中学生で2人に一人、高校生では3人に2人という結果が出ており、この結果は20年以上にわたって低下の傾向にあるということです。
いったい原因は何なのでしょうか。短くなった睡眠時間や、小型ゲーム機や携帯電話の普及などが考えられます。大人になっても、パソコンやエアコンによる生活環境、不規則な食生活や紫外線による環境の悪化など、目やからだにとってとりまく環境はきびしいといわざるをえません。
また、外的環境に加えて、老化による機能の低下もあります。一般に、目の老化は40歳以降といわれますが、近くのものが見えにくくなったり、コントラストが低くなる、視覚全体が淡く黄色くなるなどの症状がでてきます。ほうっておくと、ひどい眼病に悩まされ大きな手術を重ねなくてはならなくなってしまいます。
こういった視力低下と、長く、前向きに付き合っていかなければならないのが現代人の生活といえるでしょう。そのためにできることは何なのでしょうか。規則的な生活習慣、食習慣を身につけることに加えて、機器に依存しすぎない自然なライフスタイルを心がけることが大切です。青く澄んでいる赤ちゃんの目のままに年を重ねることができたらどんなにすてきでしょうか。

超音波治療器とは

 視力回復の有効な機械に、「超音波治療器」というものがあります。超音波治療器とは、機械が出す超音波エネルギーによって、目の中の深層部分の細胞組織に働きかけて、マイクロマッサージを行うものです。このマッサージによって目のも毛様体のこりをほぐして、弾力性を回復させるとともに、眼球内の血行を促進し、新陳代謝を高めます。その結果、網膜の解像力を高め、明るく感じることができます。  リンパの流れを促進し、自然治癒力を高めることもできます。
機械は小型で軽量なもので、電池式のものや、電気式のものがあります。価格も6万円台からと一般家庭でも手にいれやすい価格帯です。
フクタソニック、ソニマック、ミオピアアイパワーなどという商品で開発されています。厚生省の認可を受けてから、事故や障害の報告もなく、安全性は優れているといえます。毎日交互に片目づつ、10分程度の仕様を続けます。閉じたまぶたに当てるだけの使用なので、簡単に行うことができ、子どもにも安心・簡単な機器です。
めがねやコンタクトレンズによる矯正と併用して使うとよいでしょう。とくに子どもの柔軟性のある目には効果が期待でき、視力の回復を助けてくれることでしょう。

視力矯正手術のいろいろ

 最近の視力矯正手術といえば、レーシックが主流ですが、ほかにもいろいろな手術法があります。それぞれに特徴や受けるとよい患者のタイプが違うので比較検討の対象にするのもよいでしょう。
 まず、イントラレーシックという手術があります。これは、レーシックの応用をしたものですが、レーシックよりもさらに進んだ別のレーザー照射により高精度の手術を行うことができます。そのため、角膜に傷をつけず、安全で正確な技術であるといえます。この手術ですと、パイロットも受けられるということです。ただ、歴史が浅く、症例がまだ少ないのでリスク面での研究が不十分です。がん化しないか、特殊な合併症がないか、今後の研究が期待されます。
 ほかに、アイレーシックというものものあります。これは患者の目の症状にあわせ、個体差にもとづいたレーザーで治療をするというものです。視力回復だけでなく、見え方の質も向上できる手術であるといえます。
 エピレーシックはかくまくが薄いタイプの人で、これまでレーシック手術がむずかしいといわれていた人も受けられます。角膜をうすくけずるので激しい運動をする人も可能です。再生が早く、手術後の見え方の回復も早いということです。
 このように、レーザーによる視力回復にもいろいろな手法がありますので、レーシックに限らず、検討対象にしてみるのもよいでしょう。しかし、症例や研究の進んだレーシックとくらべ、まだまだ一般的ではないため、リスク面での注意が必要です。できれば先を急がず、長い目でみてじっくりと検討することをおすすめします。

いろいろな視力回復法

視力回復の方法には、いろいろなものがあります。メスをつかった外科的手術であるRK手術、レーザーを用いるレーシックのような手術のほかにも、外的な力を加えることでできる治療法があります。
 まず、簡単なのは、点眼による治療法です。仮性近視の矯正によいとされています。
 次に、もうすこし積極的な治療法で、オルソケラトロジーというものがあります。これは、角膜にコルセットをはめ、形状を力を加えて変えるものです。寝ている間に装着し、朝にはずします。寝ながら視力矯正ができるのですから便利ですね。これにより、角膜の細胞を傷つけず、裸眼視力を戻すことができます。子どもは角膜がやわらかく、新陳代謝が活発なのでこの治療法は向いているといえます。しかし欠点もあります。それは装着をやめると、角膜の状態が元に戻るので前の状態に戻ってしまうということです。また、ドライアイの体質の人には向かないということです。
 ほかにも、外的な視力回復法として、回復センターに通って行う各種のトレーニングや、穴の開いためがねである、ピンホールアイマスクなどを装着して視力を回復させる方法もあります。また、水晶体の中に直接はめこむ眼内コンタクトレンズというものもあります。それぞれにいろいろな長所がありますので、比較検討のうえ、専門家のアドバイスを受けながら安全と思われるものを選び実行していくとよいと思われます。

コンタクトレンズによる視力矯正

 コンタクトレンズによる視力矯正は広く一般に行われています。安全でめがねのようなわずらわしさがないことから人気があるようですし、カラーコンタクトレンズなどはファッションの面でも広く知られ、使われているようです。めがねでは視野が狭くなったり、スポーツをするときには不便ですし、湯気などで曇ってしまうこともあります。また、強い近視の場合にはレンズが厚くなってしまい見かけ上あまりよくないという不便さもあり、コンタクトが変わりに選ばれるのでしょう。芸能人やスポーツ選手など、仕事上で洗濯せざるを得ない場合もあるでしょう。
 コンタクトレンズは強い近視にも対応できます。コンタクトレンズのアイデアは、古くはレオナルド・ダ・ビンチのスケッチにもあったといわれるほど古いものですが、アレルギーを持つ人や目の中に異物を入れる抵抗感から恐怖感をもつ人も少なくないということも聞きます。また、ドライアイや近視の進行を早めるというデメリットもあるそうです。眼球に傷がついてしまい、眼病の元になってしまうという専門家の指摘もあります。めがねであればつけはずしの機会が多いので目を休ませることができますが、コンタクトレンズではつかいつづけることで依存し、近視を進行させるのです。コンタクトレンズは便利ですが、時間を見つけて装着をはずす時間を増やしたりして、自分の力でみようとする力を使い続けることも大切なポイントのようです。

ハードコンタクトとソフトコンタクト

コンタクトレンズには、そのレンズの硬度の違いによってハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズという2種類のレンズがあります。
 まず、ハードコンタクトレンズについてみていきましょう。ハードコンタクトレンズは硬いので、眼球を守るという点では安全です。酸素の透過性には優れているので目が酸欠になりません。また、乱視の矯正には効果があることも知られています。欠点としては、なれるのに時間がかかることや、ごみが入ったときに痛みが強いことがあります。また、レンズが衝撃によって落下することが多い、耐用年数が短いことなどがあげられます。
 いっぽう、ソフトコンタクトレンズは、ずれたり落下したりすることが少ないので屋外活動やスポーツをする人には向いています。芸能人など、見かけ上裸眼に見せる必要のある人にも向いています。装着もすぐに慣れ、違和感のないのが特徴です。しかし、角膜にぴったりとくっつくため、眼球が酸欠を起こしやすく、充血しやすくなります。また、ドライアイの症状が強い人には不向きです。汚れがつきやすく、雑菌の繁殖などを自ら防衛できないのでセルフケアが必要です。ほうっておくと目のトラブルや眼病を招くことになります。定期的に検診を受けるなど、細かい注意を払いながら私用することが大切であるといえるでしょう。
 このように、ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズという2種類のレンズにはそれぞれの長所・短所がありますので、眼科や専門家に相談しながら、自分の症状にあった矯正法を適切に選ぶようにしたいものです。

視力回復用ソフト

視力回復にはいろいろな手法があるのですが、視力回復を助けるツールに、コンピュータのソフトがあります。視力回復用ソフトです。「見るだけで」または「プレイするだけで」という触れ込みで視力回復を助けるというのですから、ふつうなら、パソコンのモニタの画面を見続けることは目によくないとされていますのでユニークな試みですね。
 よく知られているものでは視力回復グラフィックを収録した「マジカル・アイ」があります。以前に絵本がヒットしましたが、ソフトの画面上で見ても同じ効果があるということです。このマジカル・アイのグラフィックはインターネット上でも検索すれば多く見かけることができます。これは目の機能を調整している毛様体の柔軟性に働きかけるもので、効果がすぐに見られると評判です。このグラフィックは自分で作るのも簡単だそうですので心得のある人は作ってみると楽しいかもしれません。
 ほかにも、ソースネクスト社から発売されている「目がホリデー」は眼精疲労や視力低下、肩こりなどに効果があるということです。フリーソフト「アイアイで視力回復」というものもあります。表示される文字や絵を目で追うだけで、目の周りの筋肉をほぐし、動体視力を上げる、視野を広げる効果があるそうです。迷路モードやクイズモードなど、パソコンならではの楽しい機能もついており、楽しみながらトレーニングできるツールだそうです。仕事の合間の息抜きにちょうどよさそうですね。

めがねの種類

めがねにもいろいろな種類があります。通常のめがねは大人の視力を矯正するものですが、子供用めがねはそれよりもレンズが小ぶりです。3歳から10歳程度の子どもを対象に作られていますが、動きの多い子どもを考慮して、フィット感のある、こわれにくい素材を使用します。また、顔にあったフレームを調整しなければ視力低下につながるので大人のものよりも選び方を慎重にしなくてはなりません。破損したときに修理のしやすいものがいい子供用めがねであるといえます。
 また、サングラスは、遮光が目的です。度入りのサングラスを作る人も多いでしょう。運転時、海水浴などでも大活躍することでしょう。しかしサングラスは、まぶしさはカットされますが、視界全体が暗くなったり、コントラストが低くなったりして、常用すると目が悪くなるという欠点もあります。
 遮光めがねというものもあります。これは、光の中のまぶしさ(可視光線の短い波長・・・500nm前後)だけをカットする仕様のめがねなので、風景は自然に見え、無色レンズなので暗く感じることもありません。目の疾患によりまぶしさを強く感じる人におすすめです。しかし、これは紫外線(可視光線の短い波長・・・400nm)はカットしませんので、UVカットが目的の場合は、UVカット用のめがねをつくることが必要でしょう。めがねの特徴をよく知り、それぞれの目的に合っためがねを上手に使い分け、暮らしに役立てていくとよいでしょう。

視力回復センター

 視力回復センターとは、視力の回復を目的とした機関ですが、医療施設ではありません。眼科視力回復の専門化が常駐し、視力回復トレーニングのアドバイスやカウンセリング、実際のトレーニングを行うことができます。トレーニングの対象になるのは、近視・遠視・弱視・目の機能の低下になやむ人たちになります。薬や手術に頼らず、目の自然治癒力を利用して視力回復をさせようという目的の施設です。まずは、トレーニングの前に、トレーニングを行ってどれくらいの回復のみこみがあるか、チェックシートやカウンセリングで診断し、各自のトレーニングメニューを組み立てて実践していきます。施設なのでいろいろな機器や専門の道具があり、視力回復のお手伝いをしてくれます。
 個人差はあるものの、数ヶ月もたてば視力回復の効果が出てくるそうです。毎日の通いは必要なく、月1回、2回などの通所で、家での宿題のような日々のトレーニングを行うのが一般的だそうです。
 外科的な手術のようなリスクがないので安心、薬の副作用なども心配要らないため安全な視力回復方法です。対応は早ければ早いほどよいといわれています。お子さんの視力の回復に役立つことも多いそうです。医療機関ではないので健康保険の適用がなく、料金の設定もいろいろあるでしょう。複数の施設の情報を見比べてよいサービスを受けられるところを検討しましょう。無料で体験できる案内やパンフレットなども用意されているのでぜひ取り寄せて検討してみることをおすすめします。

ドライアイ

ドライアイ、最近よく聞く目の疾患、症状ですがその実態はどんなものなのでしょうか。ドライアイとは、眼球を潤している涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変質してしまったりすることで、目の表面にキズができたり障害が起こったりする症状のことです。単に目が乾くだけでなく、目の表面を傷つけてしまうことから、目にとっては深刻であるといえます。現代人では、オフィスワークをしている人の3人に1人はドライアイだといわれています。また、コンタクトレンズを装着している人の4割の人はドライアイであるといわれています。エアコンの常用やパソコンの長時間の使用によるまばたき回数の低下などが原因として挙げられています。内科的な病気や、血圧を下げる薬や安定剤などの副作用の場合もあります。また、瞳が大きいなどの理由から乾きやすい傾向にある人も存在します。
 主な症状は、目の周りの不快・充血などですが、ほうっておくと眼病につながる恐れがあるので軽視できません。ドライアイを防ぐために、疲れ目はしっかりやすませてやる、パソコンモニタは目の位置よりも少し下げる、部屋の加湿を行う、タバコの煙を避けるようにする、コンタクトレンズの適切な使用を心がける、など自分でできる細かな配慮もたくさんあります。涙の不足から、目の殺菌や栄養補給、乾燥の予防ができなくなってしまっては大変ですので日ごろからこういったことを心がけ目の健康を保ちたいものです。

ドライアイの治療

 オフィスワークやパソコン作業の多い人で、ドライアイかな?と、目の不快を感じる人は少なくありません。充血やかゆみ、痛み、かすみなどを感じたら早めに目を休め、医療機関を訪れましょう。眼科では、涙のセンサ飲料をチェックしてくれます。以前はろ紙を目に挟んで不快な検査を行いましたが、今では専門の機器で一瞬で診断してくれます。機械による正確なチェックで角結膜のキズや異常を調べてくれます。
 ドライアイと診断されたら、涙に近い成分の点眼薬を点眼したり、ヒアルロン酸入りの薬液を点眼したりします。コンタクトを使用している人はコンタクト用の薬が商法されます。しかし点眼はそのときだけの効果でながく効果が続かないので一日数回にわたる点眼をこまめに行います。また、涙と違って天然のたんぱく質やビタミンにかけています。とくにつよいドライアイの人には、涙点プラグの注入というより積極的な治療もあります。涙点プラグとは自分の涙を目の表面にとどめておくことで涙の不足を補うものです。涙点に小さなプラグをはめこむ簡単な手術です。外来で数分の手術で、保険の適用もあります。片目で3000円から5000円程度の手術でリスクは低いものですが、なるべくならこういった処置は避けたいですね。日ごろからドライアイにならないような生活習慣を身につけたいものです。

白内障とは

  白内障とは、どんな病気なのでしょうか。白内障は年をとるとなりやすい眼病といわれています。加齢とともに、眼球の中の水晶体がにごってくるのですが、進行すると視力が低下し、日常生活が困難になることもあります。白内障は40歳代くらいから進行することが多いようです。50歳代では20パーセントから50パーセントの人が、60歳代では70パーセントから80パーセントの人がかかっているといわれるほど確率の高い、いわば国民病ともいえるものです。白内障は、いったんかかると矯正ができません。症状としては、目のかすみ、ぼやけ、まぶしさを強く感じる、物が2重、3重に見える、眼精疲労を強く感じる、色の鮮やかさが失われるなどの障害があります。
 白内障の原因は水晶体そのものの老化に加え、紫外線の影響や、薬物による副作用、ほかの内科的な病気の合併症などが考えられます。
また、目に外傷を受けたことのある人やアトピー性皮膚炎が慢性化している人、ステロイドホルモン剤や抗精神病薬を長期間使用している人、糖尿病や被爆の経験がある人は白内障にかかるリスクがそうでない人に比べて高いといわれています。
白内障にかかりやすい生活習慣としては、外食が多い、コレステロール値の高い食品を好む人、肉食が多い人、屋外で太陽光にさらされることが多い人、タバコや飲酒の習慣のある人があげられます。
白内障予防のためにも、規則的で正しい生活や食習慣は大切であるといえるでしょう。

白内障の治療法

 白内障は、70歳代以上の人では、85パーセントもの人がかかっているといわれる国民的な眼病です。その治療法にはどんなものがあるのでしょうか。
まず、白内障と診断を受けた場合、抗白内障の内服薬の服用をします。これは、水晶体の中のたんぱく質におこる変化を抑制するものなので初期の患者にとっては進行予防の意味で効果があると考えられますが、ある程度進行してしまった白内障にはあまり効果がないといえるでしょう。
白内障の手術はどうかというと、注射や点眼薬で麻酔をかけて外来で数十分の簡単な手術ができます。手術の内容は、水晶体の中身を吸い出して、人口の水晶体をうめこむというものです。つまり、。眼内レンズを埋め込んで固定するのです。その結果、裸眼でも見ることができるようになりますが、ピントを合わせる機能がないので老眼がよくなるわけではありません。よって、めがねによる矯正などが必要になることもあります。
白内障の手術は大掛かりな手術のようですが、比較的安全で安心な手術だといわれています。大きな合併症なども報告されていませんし、むやみに恐れる必要はありません。ですが、まれに再手術をおこなう必要が出てきたり、炎症などの手術後のトラブルがまったくないわけではありませんので、信頼感のおける医療機関で納得の行く説明を受けてから手術にのぞむとよいでしょう。高齢者であれば友人や知人にこの手術を受けた人も多いはずですから体験談や口コミ情報も手がかりにして判断するとよいでしょう。

緑内障

 白内障と並んでよくきく目の病気に緑内障という眼病がありますが、緑内障とはいったいどんな眼病なのでしょうか。緑内障は、おもに中高年の人に多く発症する病気で、目の疲れや眼球が重いと感じる、目の痛みを感じる、電灯のまわりに虹のような輪が見えるなどの症状を感じます。それから、視野の一部分が少しづつ欠けてくるという重大な変化が現れるのですが、これらは自覚するのが大変難しく、知らないうちに進行することがある怖い病気です。
 原因は目の中の房水という水分が排水されず、眼圧が高くなってくるために、視神経が損傷を受け、次第に視野が狭くなってきます。視神経を治療することはできないので、ほうっておくと失明につながってしまいます。治療法としては、それ以上に視野が狭くならないようにするしかありません。眼圧を適切な値にコントロールするように、眼圧を下げる内服薬や点眼・点滴をおこなうとともに、レーザーや外科手術により房水を排出する通路を作ることも考えられます。
 この病気になりやすい生活習慣としては、眼圧が高くなる生活習慣です。たとえば、デスクワークなどで下向きの作業が長く続いたり、過剰な興奮を起こす人、量の水分を摂取する機会が多い人などにそのリスクが高いと言えます。
 一番怖いのが視野が少しづつかけていることに気づかないことです。自覚するのはむずかしいので、定期的な眼科の検診を受け、日ごろから芽の健康に気を配ることが大切であるといえます。

飛蚊症

 飛蚊症(ひぶんしょう)という眼病があります。これは呼んで字のごとく、目の前を蚊が飛んでいるような不快な黒い点が目の前をちらつくような症状を起こす病気です。視界に見える黒いものは虫のようなものであったり、糸くずや、わっか、水玉模様であったりと、ひとそれぞれですが、不快な症状であることにちがいはありません。加齢により、網膜に傷や裂傷ができたり、網膜はく離などが起こり、それらが原因でいつのまにか進行しているという場合もおおくみられます。いずれも眼球の中の硝子対に濁りがあることで起こり、白い壁や紙、雲のない青空をじっとみつめたりすることで症状を感じることができます。原因は加齢が一番多く、中には生まれつきのものもあります。
  飛蚊症の治療法としては、網膜はく離を起こしていなければレーザーによる光凝固法で治療できる場合もあります。もうすこしソフトな治療法としては、食品によるサプリメント補給も考えられます。コラーゲンや今度路意チンといった目玉の成分に近い食品、アナゴやうなぎ、ふかひれなどを多くとったり、生活習慣を抜本的に見直すことも大事です。睡眠時間をしっかりとること、目の使いすぎに注意することなどです。この病気の陰に隠れて、網膜はく離や、ほかの内科的病気が潜在している可能性もあるかもしれません。日々の目の健康に気をつけるとともに、自己判断ではなく、専門機関に定期的にかかって機能と症状を正しく認識しておくことが大切です。

目のアレルギー

 目が赤くなって病院にいくと、ドライアイである場合、はやり目のような細菌性の病気である場合もありますが、アレルギー性であると指摘されることも少なくありません。目のアレルギーとはいったいどのようなものなのでしょうか。目のアレルギー症状とは、最近などの異物を無害にするための免疫反応が、必要以上に強く出てしまう症状です。いぶつのなかでも、とくに花粉は過剰反応を起こしやすく、花粉のほかにも、ほこり・ダニなどのハウスダストもアレルゲンとして強く反応を出します。このような異物を察知すると、目はそれを排除しようとしてヒスタミンを放出したり、涙をふやしたり、血流を盛んにしたりしますが、これを必要以上に激しく行ってしまうために、目のかゆみ、赤み、なみだ目などがおこってしまうというわけです。
 また、アトピー性皮膚炎がある人は、目の周りの皮膚も敏感ですから、反応に強く不快を感じることでしょう。合併症で結膜炎、角膜炎、ひどい場合には網膜はく離などを起こしてしまうこともありますので要注意です。
 花粉の飛び散る時期、春先や秋口には、マスクやめがねで保護したり、毛足の長いマット類を部屋から排除したり、外出着も毛のものよりもビニール系のさらっとした素材にする、ほこりを払って部屋に入るなど、生活の工夫が大切です。また、花粉のとびちる数週間前から、予防として点眼や内服薬、注射や体質改善のお茶の服用などをおこなうと効果的であるといわれていますので、自己防衛のためにぜひ取り組んでいただきたいと思います。

網膜はく離とは

網膜はく離とは、いったいどのような病気なのでしょうか。つまりは、目の中の網膜がはがれてしまう状態を指しますが、網膜とは目の奥の眼底部分にあります。カメラのフィルムのように、水晶体というレンズを通って、網膜の上に像を結ぶので、ものの見え方に大きく関係のある部分です。
 ところが、眼球の内側にある硝子体というゼリー状のものは、中高年になると、ゼリー部分と水の部分に分離してしまいます。その結果、網膜が引っ張られて、裂け目ができたり、重みではがれてしまうという障害が起こってくるのです。
自覚症状としては 飛蚊症や、視野の欠け、視力低下などの障害があります。老眼や近視がある場合も要注意です。定期的な眼底検査により、網膜の状態を観察してもらいましょう。網膜はく離としんだんされたら、網膜の裂け目や剥離の程度をチェックして治療します。軽い場合には経過観察や投薬、点眼で様子を見ますが、症状が重い場合には手術も必要です。網膜はく離の手術は、眼球の外側からシリコンなどの素材をあててぬいつけて裂孔をふさいだり、眼球の周囲をしばって容積をへらし、網膜の葉枯れをなくするなどの方法があり、それぞれの症状にあわせて行われます。聞くと怖い手術のようですが、入院による手術で、経過が順調なら1週間程度で退院できる手術で、合併症なども少ないようです。なるべくなら手術は避けたいですが、深刻なはく離を放置することはものの見え方を極端に悪くさせてしまいますので、少しの変化でも、老化かなとあきらめず医療機関を受診してこまめな健康チェックをすることが大切であるといえます。

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